クリニック・ヘッドスパの
情報掲載をご希望の方はこちら

ぼくらはみんなハゲている / 藤田 慎一(太田出版)

ぼくらはみんなハゲている画像

なぜハゲはゆるされないのか?

神はなぜハゲを創り給うたか?

人はなぜハゲに悩みハゲを忌み嫌うのか?


現代日本最大のタブー(かもしれない)の「ハゲ問題」を自らもハゲゆく著者が追及していくルポルタージュ。フジテレビ系の深夜ドキュメンタリー番組「NONFIX」シリーズでオンエアされ賛否両論を巻き起こした同名番組に大幅な追加取材を加えて書籍化。

具体的なハゲ対策方法というよりも、ハゲに対するマインドを問う作品。


ハゲとは、他人の見た目と自己の評価のギャップから起こる肉体的な劣等感ということだと思います。結局は、自分の髪の状態を自分の中で納得出来るかどうかっていう、そこにかかってくると思われる。ハゲが病だとしたらそれは肉体的な劣等感。つまりハゲの病とはハゲを悩む病なのかもしれない。


ハゲに対するマインドを掘り下げていき、それら日本人のハゲマインドをコントロールし食いモノにする毛髪産業の実態を、毛髪産業と関わってきた人々へのインタビューを通して浮かび上がらせ、最終的に自らもハゲである著者なりのハゲとどう接していくかという結論を導き出している。

かつら愛用者、ヘアサロンでの育毛経験者、自毛植毛経験者、人工毛植毛経験者…などなど、様々なハゲ対策経験者が自らの経験を語る。ハゲに悩み、なぜその対策方法を選んだのか?そしてその対策方法はどうだったのか?それを経ての今現在どのような気持ちか?

対策方法の良し悪しよりも、その苦悩や苦悩の末に導き出された一つの結論というか答えのようなものがとても感慨深い。


そして終盤。

大手ヘアサロンがどのようにして現代のハゲコンプレックスを助長し、ハゲは恥ずかしいものという認識を世に定着させてきたのかという流れをヘアサロンの歴史を通して描かれている。

コンプレックスビジネス大国日本。

私たちはこのコンプレックスビジネスという資本主義に食いモノにされつつ、また自らも加担していたことに気付かされ…著者は一つの結論を導き出す。


ハゲが「不自由」なのは、確かに社会の仕組みのせいかもしれない。しかし、その社会を住みやすいように創造できるのは、結局ハゲであろうとなかろうと、僕ら自身しかいない。もちろん、誰だって完全ではない。「ぼくらはみんなハゲている」のだ。まずは、不完全な自分を認めることから始めよう。


こういうマインドを持つことって究極の薄毛対策だと思うけど…

中々難しい…。

薄毛の人もそうでない人も惹きこまれる魅力を持った力のあるノンフィクション作品!

オススメ!

テレビ版観たい!

ページの先頭へ